ルームエアコンのエアバージ   (取り付けたあと)

エアコン取り付け後、運転前に配管内部および室内機配管内の空気を抜く作業をエアバージ(エア抜き)と言います。
エアバージをしないで運転すると、コンプレッサーでエアーも圧縮してしまい、正常な運転圧力を保つことができなくなり、その為に冷えません。
通常、真空ポンプで行いますが簡易的にエアコンガスで配管内のエアーを追い出すことができます。
方法は3通りあります、エアコン室外機内のガスを使う方法とボンベのガスを使う方法と真空ポンプです。

室外機のガスを使う方法   旧冷媒R22など
1) エアコンは停止の状態で6角ボルトも閉まったままで、室外機の低圧側ホース(太い菅)の取り付けナットを少し緩めます。

2) 高圧側(細い管)の6画ボルトを少しだけ緩め(開き)ます。高圧配管、室内機、低圧配管と通ってきたガスが低圧側の緩めたナットの隙間からシューッと漏れ出します。
配管の距離にもよりますが約10秒程度エアーを抜いたらナットを締め付けます。

3) 低圧側ナットを締め付けたら、バルブ(6角ボルト)を高圧低圧ともに全開に開き完了です。
   (通常この方法を使いますが若干ガスが減ります。)




ボンベのガスを使う方法
1) エアコンの高圧低圧バルブは閉じたまま、低圧バルブのチャージ口にボンベをつなぎます。

2) 高圧側のナットを少し緩めて、ボンベのバルブを開きます。

3) ガスが高圧側の緩めたナット部分からシューと出てきたら10秒ほどで高圧側ナットを締め付けます。

4) ボンベをチャージ口から外し、高圧低圧バルブを六角レンチで全開にして完了です。
   (この方法ではガスが減りません)




真空ポンプを使う方法  新冷媒R410Aなど

1) ヤフオクなどネットで小型真空ポンプの短期レンタルを利用するのが便利です。送込3000円ほどです。

2) 真空ポンプレンタルでネット検索してください。必要工具一式と使用説明がついているものを選びます。

3) 手順は説明書に書いてありますので、ここでは書きませんが難しいことはありません。


【メモ】
昔から使われている「R-22」と新冷媒と呼ばれる「R-410A

現在の冷媒は(10年位前から)R22に代わって代替フロンのR410Aというものが使われています。この冷媒は物性の異なる2種類の冷媒を混合したもので、非共沸(同一の沸点でない)です。したがって、真空引きをせずエアパージで工事をしてしまうと、沸点が低い方の(蒸発しやすい方の)冷媒だけが外部に放出されてしまい、機械内に残された冷媒の成分比が変わってしまうことで、機械の性能や品質維持に悪影響がでてしまうのです。ですから、絶対にエアパージではなく真空引きでなければならないのです。
以前のR22は単一成分の冷媒ですから、悪徳業者でなくともエアパージは横行していましたが、冷媒の充填量が10%やそこら少なくなっても目立った性能低下はないため、メーカーも実態はわかっていてもあまり問題にしていなかったのです。メーカーによっては、エアパージされることを予期して充填量を少し多めにしていたところもあったぐらいです。
もちろん、真空引きには空気などの異種成分が入っていると性能が出なかったり故障の原因になるからそれを排除するという意味はあります。